2014年10月02日

Montreux Aftergrow / Yosuke Yamashita

montreux.jpg山下洋輔トリオがモントルー・ジャズフェスティバルで、肉食人種をノックアウトした怪演。さすがにみんな、若いなあと思う。「ゴースト」での坂田のハナモゲラヴォーカル、「こねこ、こねこ、ねこのこ、おこぜのこぉ〜」は今や伝説?だけど、「バンスリカーナ」の小山のドラムソロは直球勝負の清々しさが漂う。今は廃盤でプレミアがついてしまっているが、ぜひまた出して欲しい。

Yosuke Yamashita(p),Akira Sakata(as,vo),Shota Koyama(ds)
Recorded 1976(Frasco)
タグ:(piano)
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2014年09月29日

Bobby Hutcherson Live at Montreux

montreux.jpgボビー・ハッチャーソンがモントルー・ジャズフェスティバルに出たときの、ライブ録音。永らく廃盤になっていたので、ストレート・アヘッドなジャズが好きな人は手に入るうちに買っておいた方が良いと思う。若いリズムセクション(特にあおるドラム!)に乗っかってハッチャーソンもウディ・ショウも、全ての力を出し切っている。録音が良くなくても、ピアノが迷子になっても、名盤に違いない。

Bobby Hutcherson(vib),Woody Shaw(tp),Cecil Bernard(p),Ray Drummond(b),Larry Hancock(ds)
Recorded 1973(Blue Note)
タグ:(vibraphone)
posted by まっくろうど at 19:06| Comment(0) | Jazz 1970's

2014年09月27日

油井正一 アスペクト・イン・ジャズ

aspect.jpg

夏に仙台の書店で購入(3241円+税 にはちと迷った)してから、これまで読んでいる時間がなかった。油井正一(ゆい・しょういち)はスイング・ジャーナルで健筆をふるっていたジャズ評論家で、レコード購入の際には大いに参考にさせてもらっていた。30分ほどではあるけれど、CDが添付されていてFM東京の番組も聴くことができる。アート・ブレイキーとジェリー・マリガンが紹介されていて、語り口調は講談調で少々古めかしいが噂にたがわぬ名調子だ。100本のレコード評も格調高く、その中に遊び心がいっぱいである。どうしたらこんな文章が書けるようになるのか、不思議に思う気持までわいてくる。少々長くなるが、「エリック・ドルフィー・メモリアル・アルバム」から引用する。

 ドルフィーの吹奏をたった一度だけ聴かせて感想を求めれば、多くの人は「怒り狂ったようなひびきを持つ」と答える。その感想は嘘とはいえぬし、誤ってもいない。だが同じレコードを何度も聴いてみると、憤怒にも似たヴォイシングのかげに、温かい人間性が秘められていることがわかってくる。
 こうした特徴が何よりもよく出ているのが、全くの無伴奏でアルト・サックスを吹く「ラブ・ミー」だ。ヴィクター・ヤングの甘い原曲が、激しい起伏と驚くべき音量を持つアルトで囁かれるものだから、たいていの女性は即座に "Yes,I Love You" とは答えまい。だが日が経つにつれてその女性は、このセレナーデのかげに秘められたやさしい情熱の真の意味を悟るようになり、あの時即座に愛をうけいれなかった自分の不明に対して、身も心も焦がれるような後悔を感ずるであろう。


ジャズに関心があってまだ手に取っていない方は、間に合ううちにお求めになることをお勧めしたい。
posted by まっくろうど at 08:16| Comment(0) | ジャズのお話

2014年09月26日

The Fabulous Fats Navarro vol.1 & vol.2

fabulous.jpgファッツ・ナヴァロは自分のバンドを持とうとせずに、サイドマンでいることを選んだ。麻薬で早世したこともあって、演奏を聴けることはバド・パウエル、タッド・ダメロン、ハワード・マギーをリーダーとする4つのグループでの演奏が、2枚のLPにまとめられている。ナヴァロの完璧なテクニックと唄心を聴けるだけではなく、ビバップ期の貴重な記録でもある。

The Tadd Dameron Sextet:Fats Navarro(tp),Ernie Henry(as),Charlie Rouse(ts),Tadd Dameron(p),Nelson Boyd(b),Shadow Wilson(ds)
Bud Powell Quintet:Fats Navarro(tp),Sonny Rollins(ts),Bud Powell(p),Tommy Potter(b),Roy Haynes(ds)
The Tadd Dameron Septet:Fats Navarro(tp),Wardell Gray(ts),Allen Eager(ts),Tadd Dameron(p),Curly Russell(b),Kenny Clarke(ds),Chino Pozo(per)
The McGhee-Navarro Boptet:Fats Navarro(tp),Howard McGhee(tp.p),Ernie Henry(as),x
Milt Jackson(vib,p)Curly Russell(b),Kenny Clarke(ds)

Recorded 1947,1948(Blue Note)
タグ:(trumpet)
posted by まっくろうど at 21:55| Comment(0) | Jazz 1940's

2014年09月25日

Passion Flower / Fred Hersch

passionflower.jpgフレッド・ハーシュがビリー・ストレイホーンに捧げたアルバム。曲によってピアノトリオやピアノソロで、ヴォーカルも入ったりストリングスがついたり。入魂のピアノに、ストリングスのアレンジも素晴らしい。曲はもちろんストレイホーンが書いたものだけど、「A列車で行こう」や「チェルシー・ブリッジ」、「サテンドール」は入っておらず、渋い選曲になっている。

Fred Hersch(p),Drew Gress(b),Tom Rainey(ds),Eric Stern(cond),Andy Bey(vo)
Recorded 1995(Nonsuch)
タグ:(piano)
posted by まっくろうど at 19:27| Comment(0) | Jazz 1990's

2014年09月23日

Permutation / Enrico Pieranunzi

permutation.jpgエンリコ・ピエラヌンツィがスコット・コリー、アントニオ・サンチェスと組んだ、一分のすきもなく研ぎ澄まされたピアノトリオ。技の効いた音が次から次へと繰り出されるので、ぼーっと聴いているヒマなどは当然になく、嬉しいような疲れるような音楽だ。何だコレはと思うようなジャケット写真だが、ホテルの駐車場かどこかで、照明の上で足を広げているだけなのであった。

Enrico Pieranunzi(p),Scott Colley(b),Antonio Sanchez(ds)
Recorded 2009(Cam Jazz)
タグ:(piano)
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2014年09月17日

Last Dance / Keith Jarrett

lastdance.jpg「ジャスミン」と同じ録音を集めて出したアルバムで、落ち穂拾いというよりはチャーリー・ヘイデンの追悼になっている。やはりどこまでも美しい演奏が続く。お終いの3曲はWhere Can I Go Without You(別テイク)〜 Everytime We Say Goodbye 〜 Goodbye(別テイク)と、別れの曲が続く。スローテンポの曲をいじらずに、そしてスカスカに弾いてもダレないのは、キース・ジャレットならでは。

Keith Jarrett(p),Charlie Haden(b)
Recorded 2007(ECM)
タグ:(piano)
posted by まっくろうど at 19:08| Comment(0) | Jazz 2000's

2014年09月15日

Jasmine / Keith Jarrett

jasmine.jpgキース・ジャレットがかつての盟友、チャーリー・ヘイデンを自宅に招いて30年ぶりに旧交を暖めた。それを間近で見ているような臨場感がある。キースが「なるべく良い装置で聴いて欲しい」とか「大切な人と一緒に聴いて欲しい」とライナーノートで書いているように、思い入れのある作品なのだろう。派手さはないけれど、しみじみと沁みてくるような安らぎに満ちている。

Keith Jarrett(p),Charlie Haden(b)
Recorded 2007(ECM)
タグ:(piano)
posted by まっくろうど at 22:03| Comment(0) | Jazz 2000's